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安倍川本谷

安倍川本谷の吊り橋を渡る




2010年11月16日
 

コースタイム

10:50 ゲート1 15:00
11:10 ゲート2
11:15 終点 14:50
11:55 吊り橋1
12:35 吊り橋2
13:25 吊り橋3
13:30 二俣地点 13:40



梅が島温泉から安倍峠に向かう林道を見送り、そのまま進むと三段の滝がありここまでは観光客もよく来る所。
このまま林道を終点まで行くと吊り橋があり、半年前にどこまでいけるか試したところ、イバラが多く吊り橋を一本渡った時点でギブアップ。
今回はもう秋だしそれほど藪もひどくないだろうと再度チャレンジすることにしました。
ついでに紅葉も楽しめるかなと。
当時Blogにて行程を掲載しましたが、Blogだとそのまま情報が埋もれてしまうので改めて登山記として掲載することにしました。

※「危険 立ち入り禁止」の警告プレートあり

三段の滝を見送り少し進むとゲートがあり車はここから先は進めません。
尚、転回スペースもないので、ここまで車で来るのはお勧めしません。
暫く進むともうひとつゲートがあります。ここからは「立ち入り禁止」の警告が貼られています。
※これはこの先の吊り橋、鉄橋、階段すべてに貼られています。

ゲートから行き止まりまではつまらない林道歩きを暫く続けなければいけません。
途中七段沢を渡り、この上部で遭難事故があったんだよなぁーと思い出しながら先に進みます。

終点間際でカモシカとご面談。この辺のカモシカはおっとりしているというか、よほど近づかない限り逃げません。ちにみに私は安倍奥ではカモシカはよく見ますがニホンジカは一度だけ笹山でしか見たことがありません。糞はよく見かけるんだけどなぁー。

話がそれましたが、行き止まりに着くとスチールの階段がありその先には吊り橋がある筈なのですが、きれいさっぱりありません。
どうやら撤去してしまった様子。

まあそんなことではめげません。
沢に下りて渡渉して対岸に取り付きます。

堰堤を越えて河原に一度くだり次の吊橋がまだあるか見に行きます。
ここも撤去されていたらもう先に進めません。

お、なんとか吊橋はありました。
ここから棘のある藪がひどい。ポキポキ折りながら先に進む。


さて最初の橋がなくなった以上ここが最初の橋です。
ワイヤーはしっかりしてますが木の板は多少腐っています。

その後階段をのぼり鉄橋を渡り更に半分壊れた階段を登ると2番目の吊橋が見えてきました。
ここがこの行程の核心部です。

吊橋の前に鉄橋があるんすが、落石によって半分ひしゃげて落ちかけています。
鉄橋があるくらいですからその下は崖です。

ここで少し悩んだが、ザックを置いて先に進んでみることにした。
まあザックを置いたのは間違いなんですけどね。
ちょっとでも軽くしようと思ったのですよ。

反対側から見ると(写真右)こんな感じ。
橋自体はしっかりしている様子だけど、橋ごと落っこちたら間違いなく死亡です。

無事鉄橋も渡れて吊橋とご対面。
この吊橋が吊橋の中では一番怖い。(怖さでは先程の壊れた鉄橋の方が数倍怖かった)
高度感がすごい。50mくらいはあるのでは。

吊り橋を渡りきり階段を登る。
階段を上りきると道はトラバースしながら鉄橋を渡る。
その後河原に下る。

これで終わったかなと思いきや、前方の堰堤に階段が見えます。


でかい堰堤を階段で登っていく訳ですが、落石でひしゃげており非常に歩きづらい。
最後の方では木が朽ち果てて無くなっています。

堰堤からは半分腐った梯子で河原に降ります。
さあもうここで終わりかなと思い河原を先に進むと、堰堤の上に吊り橋が見えます。
右岸に渡り堰堤の上にでて吊り橋を渡ります。

この吊橋を渡ると終点。
もう階段も吊橋もないようです。
GPSをザックと一緒においてきてしまったので正確な場所はわかりませんが、地形図の1250m地点の二俣のところだと思います。
右側は雨畑沢で堰堤が延々と続いています。(雨畑沢であっているのかな?もしかしたらアザミ沢?)
左側は堰堤はない様子。

ここから先は釣り師か沢登り等のベテランの人しか行くことはないでしょう。

同じ道を戻り車へ。

感想
結局吊橋は3本ありました。
順番に言うと吊り橋>階段>鉄橋>階段>鉄橋>吊り橋>階段>鉄橋>階段>吊り橋の順番。

最初の吊橋が撤去されたという事は今後この堰堤の作業道と吊橋などはメンテしないということだと思います。

ここの一番怖いのは吊り橋や鉄橋を渡ること自体ではなく、地震とかなんらかの現象で吊り橋等が落ちれば下山は極めて困難になるということ。
沢沿いで下れませんから七人作りの尾根に強引に登るか、八紘嶺の稜線に強引に登るかの2択しかないわけですから。